□ コメント
描く事に対しての情熱は、常に枯れる事はありません。絵画空間として
満足のいくものを自ら描き、見てみたい。
絵画に向かい、色を選び、タッチを重ね、面をつくり、線を引く。描い
ては消し、また重ねて行く。カオスとコスモス。拡がりと深み。揺らぎ
と静穏。多様で複雑かつ直接的な画面。極めて感覚的ではありますが、
自らの画面に対する感性を信じ、見る事を描く事と同様に大切にしなが
ら描き残す。
ある意味で、私の作品はメッセージ性が乏しく、戦略もなく、絵画を手
法として選ぶ現代的な問題意識も欠いているかもしれませんが自らの内
なる自然に極めて正直に答えてつくり出したものです。ですから、狭義
の現代美術ではないのかもしれませんが、現在の私そのもの、私の美術
の現れなのです。 |