■ 浜本隆司展



□ コメント
「最初と最後のページ」
花、本、赤がこの作品のモチーフのすべてです。
制作は1冊の本を作り上げるような気持ちで行っています。
植物と本は以前からの私のイメージの重要な対象物ですが、花・チュー
リップを扱うようになったのは最近のことです。
花には祝祭性、装飾性、性愛性という部分で人の生活に欠かすことの出
来ない役割を担っていますが、私が興味を持ち始めたのはその性愛性の
機能の部分です。
私の作品制作において、これまであまり考えることのなかった事象です
が、花・チューリップを扱うことによって、この作品の中ではそのこと
が大きなテーマのひとつになりました。
本は知性や智恵の象徴として扱っています。
人がより良き人生をおくるための知性と智恵を伝達するメディアとして
の本、またその本が木から作られているということ。
それらが私がずっと興味を持ち続けているところです。


□ 略歴
1957 大阪府生まれ
1982 大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業

個展
1985 Gallery Space to Space             (名古屋)
1986 Gallery Space to Space             (名古屋)
1987 ギャラリーホワイトアート             (東京)
   ギャラリー白                   (大阪)
1990 ギャラリーホワイトアート             (東京)
1991 ギャラリーVIEW                (大阪)
1993 ノブギャラリー                  (岡崎)
   ウーファギャラリー                (京都)
1995 ギャラリー白                   (大阪)
1996 ノブギャラリー                  (岡崎)
   ウーファギャラリー                (京都)
   ギャラリーエスプリヌーボー            (岡山)
1997 ハックネット                   (大阪)
1998 ノブギャラリー                  (岡崎)
2000 ノブギャラリー                  (岡崎)
2003 ギャラリー白                   (大阪)

グループ展
1986 アール・ディフェラン        (ギャラリー白・大阪)
   YES ART 6         (ギャラリー白・大阪)
1987 YES ART DELUXE
              (佐賀町エキジビットスペース・東京)
                     (ギャラリー白・大阪)
   装飾の原点             (ギャラリー白・大阪)
1991 ART JUNCTION 6     (阪急百貨店・京都)
1992 seed−失われた言葉        (ノブギャラリー・岡崎)
   いま絵画は−OSAKA’92
               (大阪府立現代美術センター・大阪)
   seed 2−失われた言葉     (ウーファギャラリー・京都)
1993 吉原治良賞美術コンクール(大阪府立現代美術センター・大阪)
1994 同時代の作家展           (ギャラリー白・大阪)
   Nine Young Artist From Japan
            (オーチャードギャラリー・北アイルラド)
1995 REPORT ON (ギャラリー・ラ・フェニーチェ・大阪)
   洛外芸術展IN大邸       (ギャラリーシーラ・韓国)
1996 洛外芸術展             (ギャラリー白・大阪)
1997 洛外芸術展             (中央美院画廊・北京)
   名古屋コンテンポラリーアートフェアー      (名古屋)
1998 冩                 (ギャラリー白・大阪)
   名古屋コンテンポラリーアートフェアー      (名古屋)
1999 ドローイング3人展        (ノブギャラリー・岡崎)
2000 名古屋コンテンポラリーアートフェアー      (名古屋)
2001 冬の座               (ギャラリー白・大阪)
   風と大地       (アートギャラリー・フジハラ・大阪)
   アートマルシェ          (大阪国際会議場・大阪)
2002 同時代の作家達           (ギャラリー千・大阪)
   愛と平和への祈り展        (宮崎県立美術館・宮崎)
2003 平成十五年冬の座          (ギャラリー白・大阪)