□ コメント
基底材には、主に木質ボード、アルシュ紙を使います。描く時のリアル
な抵抗感がよく伝わってくるからです。
壁面から作品を浮かせて展示します。作品の厚みや紙のたわみが私にと
ってはとても重要だからです。
下地に白亜土を使い、膠を使用します。すべてのしぐさを、最後まで同
居させるのに都合がよいように思えるからです。
提示するイメージは、個人的な記憶に属しています。イメージは、反射
的に張り合わせていくことをこころがけています。
彩色は「テンペラ」でとめます。半透明の色面をつくることは、私にと
って大変ここちよいからです。
視覚から指先へ、また視覚へ生理的、反射的な表面行為であることが、
私にとっては、非常にリアルなことのように思えます。 |