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ペインタリネス 2013 <テキスト・尾崎信一郎>
岸本 吉弘・善住 芳枝・中島 一平・渡辺 信明 |
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2013.9.2-9.14 (9.8close) ギャラリー白
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「ペインタリネス」という奇跡 |
尾崎 信一郎 |
昨年に引き続き、15回目となる「ペインタリネス」展を開催する。
「ペインタリネス」とは単なる展覧会というより一つのプロジェクトと考えられないか。この展覧会は出品作家もそのたびごとに変わり、私を含めて数名の批評家がパンフレットにテクストを寄せてきた。すでに18年の歴史をもつこの展覧会にとって、唯一全ての展示に共通しているのはギャラリー白を会場としていることである。(正確にいえばギャラリー白は移転しているから、常に同じ会場という訳ではない)ちなみに1995年の第1回展には善住芳枝、館勝生、田中美和、細井まさひろ、山部泰司、渡辺信明が出品し、テクストを長谷川敬子氏が執筆している。初回の出品者の中に、今回と同じ河合(田中)美和と渡辺信明の名が認められる点にこのプロジェクトの持続性は明らかであろう。実際に18年もの長きにわたり、毎年5名から8名の出品者を有しながらも、出品者は延べに直すと30名余にすぎないという事実はこの展示がいわばコアのメンバーを中心にその周辺にさほど多くない作家を加えることによって構成されてきたことを暗示している。ほとんどの作家が複数回にわたって出品し、河合美和や善住のようにほぼその半数に出品している作家もいる。
このような展覧会をマンネリと呼ぶことはたやすい。しかしながら私たちは関西において、いや日本全体を見回したとしても、一つの名前のもとにメンバーを違えながら20年近くも続けられているグループ展をほかに挙げることができるだろうか。むろんなんらかの団体、もしくは結社が展覧会を続ける場合はありうる。しかし「ペインタリネス」のごとく、一つの理念のもとに統御されたグループ展が貸画廊という不安定な制度の中でかくも長く持続されてきたことは驚き以外のなにものでもない。
一つの理念と述べたが、「ペインタリネス」を統べる原理を説明することは必ずしも容易ではない。原則として抽象表現、それも文字通りペインタリーな表現が多く用いられていることは間違いない。しかし時に明らかな具象性が提示され、時にペインタリーならざるリニアな抽象表現(この対立がヴェルフリン/グリーンバーグから引かれていることを私は何度か論じた)が用いられ、それらが展示の中でなんら違和感なく併置されることこそ「ペインタリネス」の魅力なのである。ゆるやかな同質性を保ちながらも異質を排除しないという寛容は今やこの社会から失われつつある。この点を私は昨年のパンフレットに次のように記した。「彼らに共有されるのは様式や手法ではなく、絵画に向かう姿勢である。それを一言で言うならば『絵画によって絵画を探る』という意識に求められるのではないだろうか」形式ではなく姿勢、表現はさまざまであったとしても姿勢を共有する画家たちが一つの共同体を形成するという夢、過去を美化するつもりはないが、私は自らも立ち会った80年代後半の関西の美術状況は確かにこのようなユートピアであったように感じる。
最初に述べた通り、「ペインタリネス」はギャラリー白という会場を唯一の共通項としている。ギャラリー白が80年代後半に果たした役割を考える時、私はこの展覧会が関西の80年代のエートスを今に伝える奇跡のようなプロジェクトであるように感じられてならない。「ペインタリネス」の出品者のうち、比較的年長の作家たちは例えば兵庫県立近代美術館で開かれていた「アート・ナウ」にも参加し、「関西ニューウエーヴ」の一翼を担った。今や関西の美術館にこのような若手を育てるグループ展を維持する余裕はなく、「ペインタリネス」に出品する比較的若い作家たちは、自らの力で作品をアピールしなければならなかった。しかし逆に言うならば、「ペインタリネス」というプロジェクトがあったがゆえに私たちは少なくとも絵画においては「関西ニューウエーヴ」に後続する世代が確実に存在し、着実な活動を続けてきたこと、そして彼らは例えば2010年に国立国際美術館で開催された「絵画の庭」の出品作家たちとは全くテイストを異にしていることを知ることができたのである。残念ながら今回は個々の作家について論じる紙幅がないが、「ペインタリネス」の出品作家たちは1990年代後半以降、絵画にとって苦境と呼ぶべき時期に、時流に阿ることなく、まさに「ペインタリネス」のみに立脚する絵画の制作を続けた関西で最良の画家たちであることを私は確言することができる。
なぜ「ペインタリネス」という奇跡は可能であったのか。最初に私はこのプロジェクトをギャラリー白と結びつけた。必然的に私たちはもう一つの名を思い浮かべるだろう。いうまでもなくギャラリー白のオーナーであった鳥山健である。定期的にグループ展を企画し、同時代のカッティング・エッジを紹介すること。本来は美術館が果たすべき役割を鳥山は1979年にギャラリーを開いて以来、自らのギャラリーを用いて意欲的に続けていた。「イエス・アート」、「イメージへの回帰」あるいは「絵画論的絵画」。「関西ニューウエーヴ」の素地を作る試みがギャラリー白をはじめとするいくつかの貸画廊によって進められたことは記憶されてよい。「ペインタリネス」の作家たちを結ぶもう一つの接点は鳥山であり、作家の人選はテクストを寄せる批評家ではなく、鳥山によってなされていた。顔ぶれを見るならば、ここに出品した作家たちが鳥山のお気に入りであったことも明らかだ。そしてそれは単なる人間的な機微ではなく、作品に対する深い審美眼に根ざしていた。ギャラリーで開催された個展の中から優れた作家たちを選び、企画展の中で紹介する。鳥山にとってギャラリー白とは、貸画廊の狭い空間から美術の未来を眺望し、作家たちの成長を確認する場であったはずだ。そして鳥山はとりわけ「ペインタリネス」を愛でた。会場で楽しそうに作家たちと談笑する鳥山の姿を私たちは何度となく目にしてきた。高齢を押して昨年も鳥山は会場に足を運んでいる。昨年、私はこのテクストの中で初回展の出品者であり、早世した館勝生を追悼した。そして今年、私たちはこのプロジェクトの中心にいた鳥山を追悼しなければならない。ギャラリー白の狭い事務室で楽しげに語らう二人の姿を見慣れていた私にとって、彼ら二人の不在はあまりも辛い。しかし私たちは「ペインタリネス」を続けていくことにしよう。プロジェクトとは pro-ject、すなわち立ち止まることなく未来に向かって絵画を「前に」「投げていく」ことの謂なのだから。
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(おさき・しんいちろう 鳥取県立博物館副館長)
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□ 岸本 吉弘
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このペインタリネス展の会期中、私はニューヨーク州郊外に滞在している。
今更、アメリカでもなかろう、、とも思う。
かつて30歳になった頃、私はロンドンで滞在制作をし、この時の経験(制作)が、その後の私の制作方向に大きく影響を与えたのも実際である。
20代の頃は欧米にも憧れ、自身の国籍がコンプレックスでもあり、また原動力でもあった。
今回の滞在が、自己を「対象化≒対称化」できる好機であると信じ、現在は日本人であることが本当に幸せだと思う。
とにかく謙虚に描き続けたい。 |
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□ 略歴
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1968 |
兵庫県神戸市生まれ(現在、宝塚市在住) |
1992 |
武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業 |
1994 |
武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻修了 |
1998 |
文化庁芸術インターンシップ研修員 |
2001 |
大和日英基金の助成によりロンドンにて滞在制作 |
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主な個展 |
1991 |
Gアートギャラリー |
(東京) |
1992 |
かねこ・あーとG1 |
(東京) |
1995 |
ギャラリィK |
(東京) |
1996 |
ギャラリィK |
(東京) |
1997 |
ウインドーギャラリー |
(東京) |
1998 |
ギャラリーαM |
(東京) |
1999 |
ギャルリームカイ |
(東京) |
2001 |
トアギャラリー |
(兵庫) |
2002 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
|
かわさきIBM市民文化ギャラリー |
(神奈川) |
2003 |
ギャラリーラ・フェニーチェ |
(大阪) |
2004 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
2005 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
2006 |
西脇市岡之山美術館 |
(兵庫) |
2007 |
甲南大学ギャルリーパンセ |
(兵庫) |
2008 |
アスタくにづか2番館特設会場 |
(兵庫) |
|
トアロード画廊 |
(兵庫) |
2009 |
奈義町現代美術館 |
(岡山) |
|
海岸通ギャラリーCASO |
(大阪) |
2010 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
2011 |
gallery COEXIST |
(東京) |
2013 |
ギャラリー白・ギャラリー白3 |
(大阪) |
主なグループ展など |
1990 |
コンテンポラリーアート・エキスポ東京’90 |
|
(原宿クエストホール:東京) |
1994 |
現代美術新進作家展 |
(網走市立美術館:北海道) |
1996 |
現代日本美術展 |
(東京都美術館:東京/京都市美術館:京都) |
1998 |
EARLY−WORKS 始点 |
(ギャルリームカイ:東京) |
2001 |
VOCA −現代美術の展望 |
(上野の森美術館:東京) |
2002 |
こころのパン 日本現代美術展 |
|
(’05にかけてトルコ主要5都市巡回) |
2003 |
party |
(CAPHOUSE:兵庫) |
2004 |
ペインタリネス |
(ギャラリー白:大阪) |
|
Gallery Selection−RESONANCE |
|
(ギャラリーラ・フェニーチェ:大阪) |
|
VOCA −現代美術の展望 |
(上野の森美術館:東京) |
2005 |
兵庫国際絵画コンペティション |
(兵庫県立美術館:兵庫) |
2006 |
見ること/作ることの持続−後期モダニズムの美術− |
|
(武蔵野美術大学美術資料図書館:東京) |
|
ペインタリネス |
(ギャラリー白:大阪) |
|
party |
(CAPHOUSE:兵庫) |
2009 |
表層の冒険者達 |
|
(ギャラリー石田:東京/exhibit live&Moris Gallery:東京) |
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神戸大学発達科学部B棟壁画制作(タイルモザイク)恒久設置 |
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|
Link−しなやかな逸脱 神戸ビエンナーレ招待作家展 |
|
(兵庫県立美術館:兵庫) |
2011 |
空間をめぐる四つの対話 |
(熊本県立美術館分館展示室:熊本) |
2012 |
COMPOSED |
(COOHAUS:ニューヨーク) |
2013 |
ペインタリネス2013 |
(ギャラリー白:大阪) |
受賞 |
1990 |
コンテンポラリーアート・エキスポ東京’90 奨励賞 |
1991 |
第5回ホルベインスカラシップ奨学生 |
1992 |
卒業制作優秀賞 |
1994 |
修了制作優秀賞 |
1997 |
現代日本美術展 大原美術館賞 |
2003 |
兵庫県芸術奨励賞 |
|
第17回ホルベインスカラシップ奨学生 |
2005 |
資生堂ADSP |
2008 |
神戸長田文化賞 |
2009 |
神戸市文化奨励賞 |
パブリックコレクション |
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愛知県美術館 大原美術館 神戸市 神戸大学 デルメンデレ市(トルコ) 他 |
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□ 善住 芳枝
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ここ数年、大作と並行して小品制作にも力を入れている。大作に向かう際の、ジェットコースターのような高揚感とは違う、繊細な感情の起伏が心地よい。大作と小品を併せて観ていただくことで、心の二面性のようなものを感じていただければと思う。
年齢や経験を重ねるにつれて、より寛容に、また慎重に物事を捉えるようになってきた。単に絵画空間というだけでなく、感情的にも奥行き豊かな作品でありたい。 |
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□ 略歴
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1964 |
伊丹市に生まれる |
1987 |
京都市立芸術大学美術学部卒業 |
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個展 |
1990 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
1991 |
ギャラリー古川 |
(東京) |
|
ギャラリー白 |
(大阪) |
1992 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
1993 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
1995 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
1996 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
1998 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
|
第一生命ギャラリー |
(東京) |
1999 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
2000 |
TeNBA-A |
(大阪) |
2001 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
2002 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
|
シィ・プラス プラス ギャラリー |
(大阪) |
2003 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
2004 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
|
ギャラリー白 |
(大阪) |
2005 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
|
ギャラリー白 |
(大阪) |
2006 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
|
ギャラリー白 |
(大阪) |
|
海岸通ギャラリーCASO |
(大阪) |
2007 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
|
ギャラリー白 |
(大阪) |
|
第一生命ギャラリー |
(東京) |
2008 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
|
ギャラリー白 |
(大阪) |
2009 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
|
ギャラリー白/ギャラリー白3 |
(大阪) |
|
ギャラリーDEN |
(大阪) |
2010 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
|
ギャラリー白 |
(大阪) |
2011 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
|
ギャラリー白 |
(大阪) |
2012 |
トアロード画廊 |
(兵庫) |
|
ギャラリー白 |
(大阪) |
グループ展 |
1988 |
善住芳枝・ニシムラユウリ展 |
(ギャラリー白:大阪) |
|
IBM絵画イラストコンクール |
(ABCギャラリー:大阪) |
1989 |
イマージュが生まれるとき |
(ギャラリー白:大阪) |
|
ART LINE'89−絵画脱出点 |
(大阪府立現代美術センター:大阪) |
1990 |
空間が生まれるとき |
(ギャラリー白:大阪) |
1991 |
描く力−絵画の衝動 |
(信濃橋画廊:大阪) |
1992 |
'92兵庫の美術家 |
(兵庫県立近代美術館:兵庫) |
|
Some aspects of painting |
(ギャラリー白:大阪) |
1994 |
セルフィッシュなミューズ−利己的な芸術神 |
|
(ひらかた近鉄アートギャラリー:大阪) |
1994 |
'94兵庫の美術家 |
(海文堂ギャラリー:兵庫) |
1995 |
ペインタリネス |
(ギャラリー白:大阪) |
|
現代美術7人展 |
(伊丹市立美術ギャラリー伊丹:兵庫) |
|
ウイメンズ'95 |
(大阪府立現代美術センター:大阪) |
|
第3回画廊の視点'95 |
(大阪府立現代美術センター:大阪) |
1997 |
VOCA展'97−新しい平面の作家たち |
(上野の森美術館:東京) |
|
ペインタリネスV |
(ギャラリー白:大阪) |
|
No Finder展 |
(SPACE JOY:大阪) |
|
APOSTROPHE ART PART 1展 |
(ギャラリー石彫:兵庫) |
|
'97兵庫の美術家 |
(兵庫県立近代美術館:兵庫) |
|
APOSTROPHE ART PART 3展 |
(ギャラリー石彫:兵庫) |
1998 |
16人の基展 |
(画廊ぶらんしゅ:大阪) |
1999 |
四つの表現展 |
(アトリエ西宮:兵庫) |
|
現代日本絵画の展望展 |
(東京ステーションギャラリー:東京) |
1999 |
APOSTROPHE ART PART 6展 |
(ギャラリー石彫:兵庫) |
2000 |
いのちのかたち−大西久・善住芳枝 |
(アトリエ西宮:兵庫) |
|
16人の基展 |
(画廊ぶらんしゅ:大阪) |
|
APOSTROPHE ART PART 7展 |
(ギャラリー石彫:兵庫) |
2001 |
ペインタリネスX |
(ギャラリー白:大阪) |
|
21世紀の表現 ART IN ART JAPAN |
(姫路市立美術館:兵庫) |
|
現代美術−茨木2001展 |
(茨木市立上条青少年センター:大阪) |
|
APOSTROPHE ART PART 8展 |
(ギャラリー石彫:兵庫) |
2002 |
現代美術−茨木2002展 特集作家 |
|
(茨木市立上条青少年センター:大阪) |
2003 |
現代美術の斬新な切口展 |
(比良美術館:滋賀) |
2004 |
絵画の「たのしみ」 |
|
(ギャラリー白:大阪/元麻布ギャラリー:東京) |
|
無限の源 |
(尼信博物館:兵庫) |
|
VOCA1994−2003 10年の受賞作品展 |
(大原美術館:岡山) |
2005 |
第13回吉原治良賞美術コンクール展 |
|
(大阪府立現代美術センター:大阪) |
2006 |
ペインタリネス2006 |
(ギャラリー白:大阪) |
|
VOCAに映し出された現在 いまいるところ/いまあるわたし |
|
(宇都宮美術館:栃木) |
|
第一回21世紀関西女性絵画展 |
|
(兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー:兵庫) |
2007 |
ペインタリネス2007 |
(ギャラリー白:大阪) |
|
架空通信「百花撩乱」展 |
|
(兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー:兵庫) |
|
アート・ナウKANAZAWA 第46回北陸中日美術展 |
|
(加賀アートギャラリー:石川) |
2008 |
比良から新しい風が…54 明日に向かって歩むアート展 |
|
(比良美術館:滋賀) |
|
第一回世界文化遺産姫路城現代美術ビエンナーレ2008展 |
|
(姫路市民ギャラリー:兵庫) |
|
絵画の「たのしみ」 |
(ギャラリー白:大阪) |
|
第二回21世紀関西女性絵画展 |
|
(兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー:兵庫) |
|
架空通信「百花撩乱」展 2008 |
|
(兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー:兵庫) |
|
アート・ナウKANAZAWA 第47回北陸中日美術展 |
|
(加賀アートギャラリー:石川) |
2009 |
架空通信「百花撩乱」展 2009 |
|
(兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー:兵庫) |
|
神戸ビエンナーレ2009招待作家展「LINKーしなやかな逸脱」 |
|
(兵庫県立美術館:兵庫) |
2010 |
絵画の「たのしみ」 |
(ギャラリー白:大阪) |
|
第三回 21世紀関西女性絵画展 |
|
(兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー:兵庫) |
|
比良から新しい風が…69 今を問う表現展 |
(比良美術館:滋賀) |
2011 |
架空通信 トリビュート |
(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪) |
|
ペインタリネス2011 |
(ギャラリー白:大阪) |
|
アートフェア京都 出展者:yokart |
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(ホテルモントレ京都:京都) |
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比良から新しい風が…72 感性と表現 |
(比良美術館:滋賀) |
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プレ人間展神戸 |
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(兵庫県立美術館王子分館原田の森ギャラリー:兵庫) |
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リーフ展・ゼロ号展 |
(ギャラリー葉kobe:兵庫) |
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津高和一生誕100年架空通信展テント美術館とはなにか |
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(西宮市大谷記念美術館:兵庫) |
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津高和一生誕100年目の仲間たち(架空通信)展 |
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(ギャラリーSHIMA:兵庫) |
2012 |
I Love Kobe 展・リーフ展・ゼロ号展 |
|
(ギャラリー葉Kobe:兵庫) |
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第5回 断片 16 |
(ギャラリーSHIMA:兵庫) |
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ペインタリネス2012 |
(ギャラリー白:大阪) |
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2012 日韓交流絵画展 |
(城南アートセンター:韓国) |
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尼崎アートフェスティバル2012 |
(尼崎総合文化センター:兵庫) |
|
第四回 21世紀関西女性絵画展 |
|
(兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー:兵庫) |
2013 |
ペインタリネス2013 |
(ギャラリー白:大阪) |
受賞 |
1997 |
VOCA展'97<VOCA奨励賞> |
2005 |
第13回吉原治良賞美術コンクール展<大賞> |
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兵庫県芸術奨励賞 |
2011 |
亀高文子記念−赤艸社賞 |
パブリックコレクション |
|
第一生命保険相互会社(東京) |
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伊丹市(兵庫) |
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大阪府立現代美術センター(大阪) |
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□ 中島 一平
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次の制作をイメージする。たとえば分厚い刷毛をしっかりと持ち、何色かの絵具をたっぷりと容器に用意し、始めは水彩のようにオーガニックなストロークの集合を描く。混色をしながら一定のリズムの中へと入り、形象と空間の浮上を探る。明るいグレーの広がりが生まれ、濃色の塊が現れ、下層に透明色がかすかに残る。全体の浮上のためにほとんどの部分が覆われ、再び手がかりとなるストロークが加えられ、新しい再生が模索される。まるで60年代前半のPhilip Gustonのように、、、無意識の中に眠る形象と空間を求め黙々とそんな行為がくり返される。次はそんな絵を描いてみたいと思う。 |
(2013年春 制作ノートより) |
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□ 略歴
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1948 |
京都府に生まれる |
1972 |
京都市立芸術大学西洋画科卒業 |
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個展 |
1978 |
Crazy Hand |
(画廊みやざき:大阪) |
|
友達の住む風景 |
(今橋画廊:大阪) |
1983 |
靭ギャラリー |
(大阪) |
|
Poros Island |
(アートスペース虹:京都) |
|
靭ギャラリー |
(大阪) |
1984 |
アートスペース虹 |
(京都) |
1985 |
村松画廊 |
(東京) |
|
ギャラリー16 |
(京都) |
|
信濃橋画廊 |
(大阪) |
1986 |
ギャラリー16 |
(京都) |
1989 |
AD&Aギャラリー |
(大阪) |
1990 |
AD&Aギャラリー |
(大阪) |
1991 |
AD&Aレンガ倉庫ギャラリー |
(大阪) |
1994 |
持続するためのdrawing-I |
(AD&Aレンガ倉庫ギャラリー:大阪) |
|
持続するためのdrawing-II |
(ギャラリー16:京都) |
1997 |
脱構造と外部 |
(AD&Aレンガ倉庫ギャラリー:大阪) |
2001 |
窓からの光 |
(AD&Aギャラリー:大阪) |
2005 |
浜屋敷における試み |
(吹田歴史文化まちづくりセンター:大阪) |
2006 |
ギャラリー白3 |
(大阪) |
|
不二画廊 |
(大阪) |
2007 |
窓からの光・シリーズU |
(ギャラリー白3:大阪) |
2008 |
窓からの光・シリーズV |
(ギャラリー16:京都) |
2009 |
Drawings 進行形の断面 |
(海岸通りギャラリーCASO:大阪) |
2010 |
窓からの光・シリーズW |
(ギャラリー白3:大阪) |
2011 |
窓からの光・シリーズV |
(ギャラリー白3:大阪) |
|
窓からの光・シリーズY |
(ギャラリー301:兵庫) |
2012 |
ギャラリー白3 |
(大阪) |
2013 |
ギャラリー白3 |
(大阪) |
グループ展 |
1978 |
中島一平・中島順子2人展 |
(信濃毎日新聞社ギャラリー:長野) |
1981 |
茨木現代美術特集作家4人展 |
(茨木市中央公民館:大阪) |
1982 |
現代美術−茨木 |
(茨木市青少年センター:大阪)[〜'11] |
1983 |
第2回吉原治良賞コンクール展 |
(大阪府立現代美術センター:大阪) |
|
第16回日本現代美術展 |
(東京都美術館・東京/京都市美術館:京都) |
|
岩村伸一・浜地憲章・中島一平ドローイング3人展 |
|
(東門画廊:兵庫) |
|
第5回エンバ美術賞展 |
(エンバ美術館:兵庫) |
1984 |
アートナウ'84 |
(兵庫県立近代美術館:兵庫) |
|
第15回日本国際美術展 |
|
(東京都美術館:東京/京都市美術館:京都) |
|
June Space |
(ギャラリー白:大阪) |
|
現代美術’84 |
(アトリエ西宮:兵庫) |
|
ランニングアート'84 |
(滋賀,愛媛,大阪) |
1985 |
'85京都選抜展 |
(京都市美術館:京都) |
|
アートフロント50-西風のコロンブスたち |
|
(心斎橋パルコ:大阪) |
1986 |
京都府美術工芸選抜展 |
(京都府立文化芸術会館:京都) |
|
戦後生まれの作家たち展 |
(宮城県美術館:宮城) |
|
Painting Exhibition |
|
(コンセプトアートギャラリー:アメリカ) |
1987 |
'87 Spring Show |
(ギャラリーK:東京) |
|
いま絵画は-OSAKA '87 |
(大阪府立現代美術センター:大阪) |
1988 |
いま絵画は-OSAKA '88 |
(大阪府立現代美術センター:大阪) |
1989 |
ドローイング ’89 |
(ギャラリーココ:京都) |
1990 |
Facades Imaginaires |
(フランス) |
|
平面・5つの視点 |
(AD&Aギャラリー:大阪) |
|
第1回大阪トリエンナーレ |
(マイドームおおさか:大阪) |
1991 |
AD&Aレンガ倉庫ギャラリーオープニング展 |
|
(AD&Aレンガ倉庫ギャラリー:大阪) |
|
京都アンデパンダン展 |
(京都市美術館:京都) |
1992 |
現代美術-茨木-源流の4人展 |
(茨木市立ギャラリー:大阪) |
1993 |
KARUIZAWA BIENNALE |
|
(脇田美術館:長野/猪熊弦一郎現代美術館:香川) |
1994 |
岩村伸一・浜地憲章・中島一平3人展 |
(不二画廊:大阪) |
|
現代美術センター20年の軌跡展 |
|
(大阪府立現代美術センター:大阪) |
1995 |
現代美術-茨木ミニアチュール展 |
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(茨木市立ギャラリー:大阪)[〜'12] |
2000 |
平面性 |
(不二画廊:大阪) |
2003 |
作品+ONE |
(茨木市立ギャラリー:大阪) |
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京都・洋画の現在 |
(京都文化博物館:京都) |
2004 |
日韓交流展 Crossing-I |
(デウーギャラリー:韓国) |
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第2回古民家まるごと美術展 |
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(吹田歴史文化まちづくりセンター:大阪) |
2005 |
日韓交流展 |
(不二画廊:大阪) |
2006 |
朴泰成・大西博・中島一平 三氏展 |
(PICIギャラリー:韓国) |
2007 |
架空通信 百花繚乱展 |
(兵庫県立美術館ギャラリー棟:兵庫) |
2008 |
Gunter Forg 彦坂敏昭・中島一平ドローイング |
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(TCA Gallery:大阪) |
2009 |
大西博・永野陽子・中島一平展 |
(不二画廊:大阪) |
2010 |
ペインタリネス2010 |
(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪) |
2012 |
ペインタリネス2012 |
(ギャラリー白:大阪) |
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黒展 |
(ギャラリー白:大阪) |
2013 |
ペインタリネス2013 |
(ギャラリー白:大阪) |
受賞 |
1983 |
第2回吉原治良賞コンクール<大賞> |
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第5回エンバ美術賞展<優秀賞> |
1984 |
第15回日本国際美術展<兵庫県立近代美術館賞> |
パブリックコレクション |
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大阪府立現代美術センター 兵庫県立美術館 大阪市 茨木市 大阪府島本町 甲南大学図書館 大阪経済大学 |
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□ 渡辺 信明
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毎日の散歩。
リード先の犬の細やかな動きと、それを取り巻く風景が互いに交錯する状態を、私はとてもおもしろいと思う。
そんな遠くと近く、その両方を同時にとらえて歩くという感覚は、実は絵を描くことに少し似ている。
表面とその向こう側の関係に隠された絵画の秘密を知ること、つまり手前と奥を軽やかに横断してみたいという思い、それが私の日頃の制作を大きく支えている。 |
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□ 略歴
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1962 |
滋賀県に生まれる |
1986 |
京都市立芸術大学美術学部卒業 |
1988 |
京都市立芸術大学大学院美術研究科修了 |
1994〜’95 |
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渡米(アメリカ・ニュージャージー州) |
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個展 |
1987 |
ギャラリー16 |
(京都) |
1988 |
三和銀行ロビー |
(京都) |
1989 |
ギャラリーすずき |
(京都) |
1990 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
1991 |
ギャラリーすずき |
(京都) |
1992 |
ギャラリーすずき |
(京都) |
1993 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
1996 |
ギャラリーすずき |
(京都) |
1997 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
1998 |
ギャラリーすずき |
(京都) |
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複眼ギャラリー |
(大阪) |
1999 |
ギャルリ・プス |
(東京) |
2000 |
ギャラリーすずき |
(京都) |
2001 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
2002 |
ギャラリーすずき |
(京都) |
2003 |
テンバ・Aギャラリー |
(大阪) |
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ギャラリー白 |
(大阪) |
2004 |
ギャラリーすずき |
(京都) |
2005 |
ギャラリー白/ギャラリー白3 |
(大阪) |
2006 |
ギャラリーすずき |
(京都) |
2007 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
2008 |
ギャラリーすずき |
(京都) |
2009 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
2010 |
ギャラリーすずき |
(京都) |
2011 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
2012 |
ギャラリー白 |
(大阪) |
2013 |
ギャラリーすずき |
(京都) |
グループ展 |
1980 |
表現展 [〜’99] |
(八日市文化芸術会館:滋賀) |
1984 |
小田仲康浩・渡辺信明展 |
(ギャラリーすずき:京都) |
1985 |
絵画−感覚と認識− |
(ギャラリー成安:京都) |
1986 |
宗達の正直者展 |
(ギャラリー白:大阪) |
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フィジヤマゲイシャ5 |
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(京都芸大ギャラリー:京都/ライティングラボ:東京) |
1987 |
トランスアートシーン2−バイオマップの交通図− |
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(ギャラリー16:京都) |
1988 |
いま絵画はOSAKA’88 |
(大阪府立現代美術センター:大阪) |
1989 |
次代を担う作家展 |
(京都府立文化会館:京都) |
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アートフォーラム’89「飛来するさかな」 |
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(嵯峨美術短期大学展示室:京都) |
1990 |
絵画論的絵画 |
(ギャラリー白:大阪) |
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ART JUNCTION 5 |
(河原町阪急ウインドウギャラリー:京都) |
1991 |
現代美術'91-素材はいろいろ- |
(徳島県立近代美術館:徳島) |
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次代を担う作家展 |
(徳島県立近代美術館:徳島) |
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現在地 |
(姫路市立美術館:兵庫) |
1992 |
Parastyle Exhibition |
(マンダリンホテル:シンガポール) |
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筆跡の誘惑−モネ、栖鳳から現代まで− |
(京都市美術館:京都) |
1993 |
Parastyle Exhibition |
(マンダリンホテル:シンガポール) |
1992 |
中川佳宣・渡辺信明展 |
(The Ufer!ギャラリー:京都) |
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次代を担う作家展 |
(徳島県立近代美術館:徳島) |
1994 |
アート・ナウ'94−啓示と持続− |
(兵庫県立近代美術館:兵庫) |
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画廊の視点 |
(大阪府立現代美術センター:大阪) |
1995 |
ペインタリネス |
(ギャラリー白:大阪) |
1996 |
VOCA展'96現代美術の展望−新しい平面の作家たち |
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(上野の森美術館:東京) |
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現在絵画−3つの表情− |
(京都市四条ギャラリー:京都) |
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スピリット&エナジー |
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(ワールドワークス・ファインアートギャラリー :カリフォルニア州) |
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NEW OUTLOOK’96 |
(ギャラリーココ:京都) |
1997 |
絵画の方向’97 |
(大阪府立現代美術センター:大阪) |
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CONTEMPLATIONS |
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(ワールドワークス・ファインアートギャラリー :カリフォルニア州) |
1998 |
DRAWINGS |
(ギャラリーそわか:京都) |
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渡辺信明・中川佳宣展 |
(The Ufer!ギャラリー:京都) |
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比良から新しい風が…3 |
(比良美術館:滋賀) |
1999 |
Painting−good works− [東島毅・山部泰司・渡辺信明] |
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(ギャラリー白:大阪) |
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3 weeks for 20 paintings |
(ギャラリーココ:京都) |
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Compact Disc/VA−CDというメディアの響宴− |
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(神戸アートビレッジセンター:兵庫) |
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絶え間ない軌跡−ドローイング三人展− |
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(ノブ ギャラリー:愛知) |
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まくらざきビエンナーレ"風の芸術展" |
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(枕崎市文化資料センター:鹿児島) |
2000 |
DRAWINGS |
(ギャラリーそわか:京都) |
2001 |
京展 |
(京都市美術館:京都) |
2003 |
吉原治良賞展 |
(大阪府立現代美術センター:大阪) |
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市展から京展へ、京都市美術館コレクション展第一期 |
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(京都市美術館:京都) |
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京都・洋画の現在〜85人の視点〜 |
(京都文化博物館:京都) |
2004 |
絵画の「たのしみ」 |
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(元麻布ギャラリー:東京/ギャラリー白:大阪) |
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DRAWINGS |
(ギャラリーそわか:京都) |
2005 |
DRAWINGS:ユニットS+Nにて参加」 |
(ギャラリーそわか:京都) |
2006 |
ペインタリネス 2006 |
(ギャラリー白:大阪) |
2007 |
光のFM[渡辺智子×渡辺信明] |
(折中庵月吠:奈良) |
|
“ダイアローグ”コレクション活用術VOL.2 |
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(滋賀県立近代美術館:滋賀) |
2008 |
絵画の「たのしみ」 |
(ギャラリー白:大阪) |
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京都美術ビエンナーレ |
(京都文化博物館:京都) |
2010 |
絵画の「たのしみ」 |
(ギャラリー白:大阪) |
2012 |
ペインタリネス2012 |
(ギャラリー白:大阪) |
2013 |
ペインタリネス2013 |
(ギャラリー白:大阪) |
受賞 |
1991 |
次代を担う作家展<優秀賞> |
1999 |
まくらざきビエンナーレ<準大賞> |
2001 |
京展<京展賞/京都市美術館賞> |
2003 |
吉原治良展<優秀賞> |
2006 |
京都市芸術新人賞 |
コレクション |
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京都府立文化芸術会館 |
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枕崎市文化資料センター |
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京都市美術館 |
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