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NONF.C.,2016  曖昧な輪郭の在り処  考
 
 身の周りに起こる事柄や、ふと感じ入る印象を受け、心象にカタチが、あらわれてくるコトがある。
 
 数年前に、いつかは数モノとしてつくるであろう形【く】を型取りし、放置しておいた。
 
 夏の初め、エスキースを、なにげなくしている際に、昨年のマケットと【く】が交錯(配置される画と画の間に、型取りされたカタチを設置するようなイメージが湧く)する印象を覚え、忘れぬためにスケッチした。
 
 なぜか・・・
 見てみたくなる。
 
 壁の前には、卵形をした黒い楕丸形のシンプルな形体の輪郭は、壁の図像によって消されて見えなくなるのか、見えにくくなるかにも興味を覚える。
 
 視覚と知覚から、空間のなかで、異なる感覚が、どのような印象になるのかを確かめてみたい。
 
 冬の始めに・・・
 
 
 意味なきモノと日々は、(空間の中で)やがて確信に感じる色彩を放ち始めるコトに変わる
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