■ eleben colors−大阪産業大学工学部環境デザイン学科
  クレイワーク展


□ 冨樫美奈子


□ コメント
目で見て感じた美しさを心を通して私の指先から外へ流し出す。
かたちを作るとき、いろんなことに思いをはせる。
そうやっていろんなモノを見て、聴いて、感じて、私の中に取り込み、
指先から外の世界へ流し出す。
それがかたちとして存在することのできない真実のかけらを切り取った
モノになればいいと思う。
そして、かたちを通して誰かと気持ちの深い部分で共有できたら、と思
うのです。

□ 内藤恵


□ コメント
自分を形づくっているもの。
それは思い出、記憶や今現在やっていることなど、具体的で日常的なこ
とばかりではない。今の自分を形づくっているもの、「雨」、「窓」、
「サーカスの客席」、「カモメがくれた三角の海」、「高く積み上げら
れた本」、「背表紙がズラッと並んだ列」 これら。
自分しか、その楽しみ方を知らない事やもの。
そういう自分の気に入ったものや現象、人とは具体的に共有しえない、
自分にとっては大切なガラクタなものが心に貯まっていくことで、結局
は、その人を形づくっていく。
それらはごちゃごちゃにならないように、自分の中の箱に入っていく。
そして貯めつづけ、時々とりだす。