■ 高橋徳雄展



□ コメント
Natural depth−絵画がもともと持っている生命の深さ
「根ふかければ枝さかえ、源遠ければ流れ長し」とは天台大師が「甚深
無量」(法華経方便品第二)について述べたことば。まったく道理だ。
「流れ長し」とは未来長く。ことばを変えれば、その絵画に永遠を獲得
させるということ。それは可能だと思っている。
大仰なことを言うのは止めて、私が気になっている絵画は海北友松の七
賢人。あるいは、ヨーロッパのどこかの教会にある、その壁自体のヒビ
割れ、崩落を止めるために、必要に迫られ画面上に漆喰もしくはセメン
トが塗りたくられた、キリストの物語が描かれている古い古い壁画。
その他、気になっているのは前庭の水溜まりに飼っている鯉の稚魚。そ
して、その庭に造っているビオトープ(バタフライ・ガーデン)のキア
ゲハの幼虫、ルリタテハの蛹。−などなど、小さいけども甚だ深いであ
ろうそれらの生命。


□ 略歴
1951 兵庫県生まれ

個展
1979 東門画廊                     (神戸)
1980 ギャラリー16                  (京都)
1981 信濃橋画廊                    (大阪)
1982 ギャラリー16                  (京都)
   信濃橋画廊                    (大阪)
1983 信濃橋画廊                    (大阪)
1984 信濃橋画廊                    (大阪)
1985 シティギャラリー                 (神戸)
   信濃橋画廊                    (大阪)
1986 信濃橋画廊                    (大阪)
1987 信濃橋画廊                    (大阪)
1989 信濃橋画廊                    (大阪)
1990 信濃橋画廊                    (大阪)
1992 信濃橋画廊5                   (大阪)
1993 画廊ポルティコ                  (神戸)
1994 信濃橋画廊                    (大阪)
1996 信濃橋画廊エプロン                (大阪)
1998 信濃橋画廊5                   (大阪)
2000 シティギャラリー                 (大阪)
2001 信濃橋画廊5                   (大阪)
2003 信濃橋画廊                    (大阪)
2005 信濃橋画廊                    (大阪)
2006 信濃橋画廊5                   (大阪)
2007 ギャラリー白                   (大阪)

グループ展
1979 明日へのメッセージ展     (さんちかギャラリー・神戸)
1982 ’83へ・・             (信濃橋画廊・大阪)
1983 積極的なタブロー展    (神戸現代美術ギャラリー・神戸)
1986 Art Bridge     (さんちかギャラリー・神戸)
1988 絵画論的絵画−力としてのイメージ  (ギャラリー白・大阪)
   兵庫の美術家         (兵庫県立近代美術館・神戸)
1999 5 VISIONS         (信濃橋画廊5・大阪)
2001 「8」         (大阪府立現代美術センター・大阪)
2007 アラキヒロユキ・高橋徳雄−Passing by…
                    (ギャラリー白3・大阪)
   Passing by…      (ギャラリー島田・神戸)