陶芸の提案 2009

板野久美子・奥野信生・金理有・矢本章子


2009.2.23-2.28 ギャラリー白3





□ 板野 久美子 Itano Kumiko



器を作りたいと思って始めた陶芸であったが、次第に、土の可能性がより広がるのではないかと思い、オブジェを制作する様になった。また多々ある技法の中でも、手捻りという技法が一番身近で、土の表現がしやすいと思い、手捻りで制作してきた。
陶芸をやっている以上、土らしさ、焼き物らしさを表現することが常に課題にある。しかし、一方でそれが陶芸の限界を決めてしまうような気がしてしまう。目指すのは素材の強みは生かしつつ、陶芸という枠だけに収まらない、幅広い世界を持つ作品をつくることである。


□ 略歴

1982

大阪府生まれ

2005

近畿大学文芸学部芸術学科卒業

2007

名張市つつじヶ丘の自宅に築窯

現在

創工会会員

 

個展

2006

ギャラリー白3

(大阪)

2007

ギャラリー白3

(大阪)

2008

ギャラリーマロニエ

(京都)

2008

ギャラリー白

(大阪)


グループ展

2002

こきり展

(ギャラリー閑:三重)

2003

OBPアーツプロジェクト

(大阪ビジネスパーク:大阪)

こきり展

(ギャラリー閑:三重)

2004

こきり展

(ギャラリー閑:三重)

2005

大阪工芸展

(ATC:大阪)

京展

(京都市美術館:京都)

こきり展

(ギャラリー閑:三重)

2006

大阪工芸展

(ATC:大阪)

KIT展−伊賀合同美術展

(ギャラリー閑:三重)

ながさき陶磁展

(三川内焼伝統産業会館:長崎/波佐見町陶芸の館:長崎)

全関西展

(大阪市立美術館:大阪)

こきり展

(ギャラリー閑:三重)

2007

大阪工芸展

(ATC:大阪)

三人展

(ギャラリー香:大阪)

こきり展

(ギャラリー閑:三重)

2008

大阪工芸展

(ATC:大阪)

API 2008展

(三重県総合文化センター:三重)

日工会展

(東京都美術館:東京)

名張市展

(総合福祉センター:名張)


受賞

2005

大阪工芸展 大阪工芸協会会長賞

2006

ながさき陶磁展 審査員特別賞

2008

名張市展 岡田文化財団賞




□ 奥野 信生 Okuno Nobuo



池の水面に浮かぶ蓮の葉にちょこんと乗った蛙、よくモチーフとして使われそうな光景であるが、ある日それを実際に目にした時、何とも素晴らしい光景に思わずニヤリとした。蛙そのものが愛らしかったのもあるが、周りの状況含めて素晴らしく絵になっていた。
現実に存在する生物を、私のイメージの中の『こんな光景にいればいいな』と思う状況に存在させたい。見る人がニヤリとする、そんな作品になればいいなと思っている。


□ 略歴

1982

大阪府生まれ

2005

大阪産業大学工学部環境デザイン学科卒業

2007

大阪産業大学大学院工学研究科環境デザイン専攻修了

 

個展

2006

Duce mixギャラリー

(京都)

2007

ギャラリー白3

(大阪)

2008

ギャラリー白

(大阪)


グループ展

2005

土にできる14のこと

(ギャラリー白:大阪)

2006

二人の器とかえる

(Duce mixギャラリー:京都)

 

大阪産業大学環境デザイン学科堤研究室クレイワーク展

(ギャラリー白:大阪)

2007

大阪産業大学クレイワーク土の発(8)展

(ギャラリー白:大阪)

 

第4回京畿道世界陶磁ビエンナーレ

(韓国)

2006

大阪工芸展

(大阪)

 

干支に入れなかった動物たち展

(京阪百貨店守口店アートサロン:大阪)

 

試みの茶事 茶道具展
ETO-TEN

(ギャラリー陶林春窯:岐阜)
(京阪百貨店守口店アートサロン:大阪)




□ 金 理有  Kim Riyu



私は、自分なりの「寂び」を表現しよう、信じてみようと決意しています。
過去と未来、永遠性への憧憬。
「自我」という虚ろが、この一瞬、現時点にしか存在し得ないという無常感。孤独感。
精一杯強がって見せても、つまるところ空っぽだということが、頭から、心から、離れない。
その苦しみは、現時点では「創ること」でしか癒されないような気がしています。


□ 略歴

1980

大阪府生まれ

2004

大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コース卒業

2006

大阪芸術大学大学院 芸術制作研究科修士課程修了

 

同大学院芸術研究科研究員

2007

同大学院非常勤助手

 

個展

2004

STINKY FLAVOR

(ギャラリー白3:大阪)

2005

金理有TOUGEKI展

(カフェ&ギャラリーGARASHA:京都)

2006

宇宙で迷子。LOST IN THE UNIVERSE

(ギャラリー白3:大阪)

2007

韓流に游ぶ 金理有 陶展

(游間納屋:兵庫)

CERAMIX&GRAPHIX

(ESPRESSO BAR BANCO:大阪)

2008

「R.I.P」

(neutron:京都)


グループ展

2002

DOWN TOWN

(club DOWN:大阪)

2003

Pulling from the earth

(インテックス大阪:大阪)

2004

大阪芸術大学選抜展

(マイドーム大阪:大阪)

いけばなコラボレーション

(OAPタワー:大阪)

秩序と反秩序

(比良美術館:滋賀)

第5回益子陶芸展

(益子陶芸美術館:栃木)

2005

第3回66展−近代建築とアート

(細野ビルヂング:大阪)

国際陶磁器展美濃'05

(セラミックパークMINO:岐阜)

CONTACT4

(滋賀県立近代美術館:滋賀)

亀岡あかりアートプロジェクト

(すみや亀峰菴:京都)

2006

第18回織部の心作陶展

(セラトピア土岐:岐阜)

アートと技の競演−くらしの工芸展

(近鉄百貨店アート館:大阪)

第46回日本クラフト展

(東京駅丸の内口丸ビルホール:東京)

第4回66展−近代建築とアート

(細野ビルヂング:大阪)

朝日陶芸展

(大阪ほか)

SPICY LIFE!!

(ギャラリー百音:大阪)

2007

とよた美術展'07

(豊田市美術館:愛知)

箱展

(ギャラリー北野坂:兵庫)

陶のかたち展

(ギャラリー北野坂:兵庫)

フタのあるカタチ展

(ギャラリーVOICE:岐阜)

まいどinなんば

(なんばPARKS:大阪)

アートな贈り物展

(ギャラリー集:京都)

2008

なうふ坂アートフェア

(ギャラリーなうふ:岐阜)

第6回66展

(細野ビルヂング:大阪)

トッテのある形展

(ギャラリーVOICE:岐阜)


その他

2004

関西国際空港にて4ケ月間作品展示

(関空ラウンジ:大阪)

2005

関西国際空港にて4ケ月間作品展示

(関空ラウンジ:大阪)




□ 矢本 章子 Yamoto Akiko



初めて見る奇妙なものに目を奪われてしまう瞬間がある。
どこかで見たことがあるようでない曖昧なものは、見る人にさまざまな“もの”を想像させる。
造形イメージは、生命体の構造と人工的な幾何学的形態の融合である。どちらとも捉えられない境界線のはざまで、造形表現を展開している。私は、自律的に土と向かい合うことで造形を成形し、焼成による釉薬の予測つかない現象が表面に起きることで、意志や思考を超えた生命感や躍動感を表現することができると考えている。
今は、視覚や触覚を刺激するゾクゾクした感覚を大切に、陶の新な可能性を探求している。


□ 略歴

1983

兵庫県生まれ

2006

大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業

2008

大阪芸術大学大学院芸術研究科博士前期芸術制作修了

現在

金沢卯辰山工芸工房入所

 

個展

2007

ギャラリー白3

(大阪)

2008

INAXギャラリー

(東京)


グループ展

2006

兵庫県展

(兵庫県立美術館原田の森ギャラリー:神戸)

 

SPICY LIFE!!

(ギャラリー百音:大阪)

2007

朝日陶芸展 入選

2008

トッテのある形

(ギャラリーヴォイス:多治見)