高橋 徳雄 展
TAKAHASHI Tokuo


2017.11.13-11.18
ギャラリー白3



Natural depth
絵画がもともと持っている生命の深さ

若退若出=もしくは退き、もしくは出ずる

 かのフランク・ステラは「揺れる空間」を忌避するがゆえに、ブラック ペイン ティングを描いたのであろう。そして、私達はその作品を芸術であると認めたはず で(間違いなく私はそう認めた)、ならば、にもかかわらず、性懲りもなく、いま だに「揺れる空間」を描いていて、どういう発展性があるのであろうか。 いえ、 私は「揺れる空間」を描いているわけではないのだが、いずれにしても別の新たな 考え方に基づかねばならないと思う者であります。

 しばしば、波頭に譬えられる若退若出という生死観、それは自由自在、流動的で あり、かつ連続しており、固定化できないのだという。
 サァーファーが待ち望んでいる絶壁のような波でさえも、べた凪となって平面へ と帰還する。
 いいえ、だからと言って、私はそのような海水面を描いているのではありません。 絵にする以前にそういったことばが頭のなかにあった訳ではありません。イメージ を問題にはしていないのです。ですので、勿論、なにかを説明する絵ではありませ ん。
 “絵なるものは、こんなふうなものになりたがっている”と私は考える。ですので、 “こんなふうなもの”に一致させていこうと私はするのです。
 ゆわば、「品よく」、かつ、「高貴」に。

2017.11 高橋徳雄



□ 略歴

1951

兵庫県生まれ

 

個展

1979

東門画廊

(兵庫)

1980

ギャラリー16

(京都)

1981

信濃橋画廊

(大阪)

1982

ギャラリー16

(京都)

信濃橋画廊

(大阪)

1983

信濃橋画廊

(大阪)

1984

信濃橋画廊

(大阪)

1985

シティギャラリー

(兵庫)

 

信濃橋画廊

(大阪)

1986

信濃橋画廊

(大阪)

1987

信濃橋画廊

(大阪)

1989

信濃橋画廊

(大阪)

1990

信濃橋画廊

(大阪)

1992

信濃橋画廊5

(大阪)

1993

画廊ポルティコ

(兵庫)

1994

信濃橋画廊

(大阪)

1996

信濃橋画廊エプロン

(大阪)

1998

信濃橋画廊5

(大阪)

2000

シティギャラリー

(兵庫)

2001

信濃橋画廊

(大阪)

 

信濃橋画廊5

(大阪)

2003

信濃橋画廊

(大阪)

2005

信濃橋画廊

(大阪)

2006

信濃橋画廊5

(大阪)

2007

ギャラリー白

(大阪)

2008

ギャラリー白

(大阪)

2009

ギャラリー白3

(大阪)

2012

ギャラリー白3

(大阪)

2017

ギャラリー白3

(大阪)


グループ展

1979

明日へのメッセージ展

(さんちかギャラリー:兵庫)

1982

’83へ・・

(信濃橋画廊:大阪)

1983

積極的なタブロー展

(神戸現代美術ギャラリー:兵庫)

1986

Art Bridge

(さんちかギャラリー:兵庫)

1988

絵画論的絵画-力としてのイメージ

(ギャラリー白:大阪)

1988

兵庫の美術家

(兵庫県立近代美術館:兵庫)

1999

5 VISIONS

(信濃橋画廊5:大阪)

2001

「8」

(大阪府立現代美術センター:大阪)

2007

アラキヒロユキ・高橋徳雄-Passing by…

 

(ギャラリー白3:大阪)

Passing by… 

(ギャラリー島田:兵庫)