下村 一真 展
SHIMOMURA Kazuma


2018.10.1-10.6
ギャラリー白3



「青い心」

「 大好きです 窯焚きが   あっけらかんと 」
2016年3月、まさにこの場所での初個展の文章は、そんな言葉で締めくくられていました。あれから2年半、やはり窯焚きが大好きで、ずっと美しい火色を追い求めてきました。 2017年春、ご縁あって奈良に窯を築くことができ、同年夏の個展には大学の窯の時よりも美しい火色の作品を並べることができました。 その折に、多くの方々の激励のお言葉の中に「初心を忘れず」というのがありました。  「初心」とは、謙虚さなど様々な概念を含む言葉だと考えますが、最も大きい要素は「情熱」ではないかと私は思うのです。  そんな「青い心」をずっと胸に咲かせよう思うのです。  京都の実家から奈良の工房までは片道3時間ほどかかるのですが、運転中にしばしば音楽を聴きます。
 最もお気に入りなのが「THE BLUE HEARTS」のメドレーです。  シンプルでいて心に残るメロディー、簡単な言葉の組み合わせでいて心に響く卓越したワードセンス、解散後20年余り経つグループの歌が私の魂を新鮮に揺さぶるのです。  そして、私の作品もそんな風でありたいと、磁土と窯に向かうのです。  私と同い年の「夢」という曲の中には「限られた時間の中で 借りものの時間の中で 本物の夢を見るんだ 本物の夢を見るんだ」という一節があります。 まさに今の私を映すようです。

 やはり焚き終わった後の疲労感が心地よいのです。

2018年秋 工房にて
下村一真



□ 略歴

1992

三重県に生まれる

2015

京都市立芸術大学卒業

2017

京都市立芸術大学大学院修了

 

奈良県に薪窯を築く

 

個展

2016

ギャラリー白3

(大阪)

2018

ギャラリー白3

(大阪)


グループ展

2013

第10回陶のかたち展

(ギャラリー北野坂:神戸)

京都同時代学生陶芸展

(元・立誠小学校:京都)

次世代工芸展

(京都市美術館:京都)

2014

つかえない器展2

(ギャラリー北野坂:神戸)

第11回陶のかたち展

(ギャラリー北野坂:神戸)

コツツボ展

(ギャラリー北野坂:神戸)

京都同時代学生陶芸展

(元・立誠小学校:京都)

コンクリート・ニ・モル-II-

(ギャラリー北野坂:神戸)

2015

陶のかたち展vol.12

(ギャラリー北野坂:神戸)

神戸ビエンナーレ2015
現代陶芸コンペティション入賞・入選作品展

 

(兵庫陶芸美術館:兵庫)

京都同時代学生陶芸展

(元・立誠小学校:京都)

わん・碗・ONE展

(京都陶磁器会館:京都)

21世紀鷹峰フォーラム 次世代工芸展

(京都市美術館:京都)

住まいと暮らしの道具展 vol.1「 akari 」

 

(ギャラリー北野坂:神戸)

アジア現代陶芸交流展

(中国美術学院:杭州)

2016

よいの形

(ギャラリーヴォイス:岐阜)

LOVE the MATERIAL in AOYAMA

 

(伊藤忠青山アートスクエア:東京)

陶のかたち展vol.13

(ギャラリー北野坂:兵庫)

京都同時代学生陶芸展

(元・立誠小学校:京都)

アジア現代陶芸交流展

(台北當代工藝設計分館:中華民国)

わん・碗・OEN〜次代を担う若者の作品展〜

 

(京都陶磁器会館:京都)

次世代工芸展

(京都市美術館別館:京都)

百酒ひゃくはいぐでんぐ展

(高島屋京都店:京都)

2017

陶芸の提案2017 -必然-

(ギャラリー白/ギャラリー白3:大阪)

アジア現代陶芸展

(愛知県陶磁美術館:愛知)

2018

陶芸の提案2017 -手に伝わる-

 

(ギャラリー白/ギャラリー白3/ギャラリー白kuro:大阪)

磁器作家三人展〜うつろい〜

(京都陶磁器会館:京都)

わんの形PartU

(ギャラリーヴォイス:岐阜)

象をひらく

ポルタギャラリー華:京都

アジア現代陶芸展

(弘益大学:韓国)


受賞

2017

京都市立芸術大学作品展<奨励賞>


パブリックコレクション

2017

中国美術学院