松井 浩一 展 Karuná 12「不在の場から Ⅳ」
MATSUI Hirokazu
<テキスト:実冬>


2020.9.7-9.19 (9.13close)
ギャラリー白 kuro



「抗う」

雨に、風に、波に、圧力に、過去に、運命に、感情に、本能に、権力に、組織に、家族に、常識に、世間に、病菌に......。
何に立ち向かっているのか、誰に歯向かっているのか、何に縛られているのか、不自由なのか、自由になれないのか、声にならない叫び声。本当の自由を手に入れるなど幻想でしかないと、腹の底で冷笑する鬼を飼い、自由の影に潜む不自由さを嘆き、行動することを躊躇う。
伸ばした触手の先には、おまえの手首を捩じ上げようとする奴かもしれないのに、安易にすがろうとしてはいないか。
闇を射貫く智慧の眼で道を照らせ。 闘うのは目の前に立ちはだかる事象ではなく、おまえ自身なのだ。自分の弱さと強さを、生と死の狭間で秤にかけられているとも知らずに......。
抗え。
その身を縛ろうとするもの全てに立ち向かえ。己の生き様を誇りに思える道を選べ。

実冬-Mifuyu(詩人・アートエッセイスト)



□ 略歴

1960

大阪府生まれ

1982

大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業

 

個展

1984

「・桃・源・境・」

(ギャラリー白:大阪)

2015

karuná

(ギャラリー白:大阪)

karuná 2

(0ギャラリー:東京)

2016

karuná 3 忘却と記憶

(ギャラリー白:大阪)

 

karuná 4 忘却と記憶

(0ギャラリー:東京)

2017

karuná 5 結界

(ギャラリー白 kuro:大阪)

karuná 6 忘却と記憶 Ⅱ

(ギャラリー白 kuro:大阪)

 

karuná 7 忘却と記憶 Ⅱ

(0ギャラリー:東京)

2018

karuná 8 Untitled Ⅰ

(ギャラリー白 kuro:大阪)

松井 浩一 展

(Niche Gallery:東京)

2018

karuná 9 不在の場から

(OギャラリーUP・S:東京)

2019

karuná 10 不在の場からII

(ギャラリー白 kuro:大阪)

 

karuná 11 不在の場からII

(OギャラリーUP・S:東京)

2020

Karuná 12 不在の場から Ⅳ

(ギャラリー白 kuro:大阪)


グループ展

1980

第1回架空通信テント美術館展

(夙川公園:兵庫)

1980

名前の無いグループ展

(ギャラリー白:大阪)

1981

第2回架空通信テント美術館展

(夙川公園:兵庫)

1982

変展

(東門画廊:兵庫)