「Thanks for the Oxygen」
神戸港開港150周年を記念して開催された、「2017港都神戸芸術祭」
この時、150本の「ひまわり」の作品を展示した。
自然の恩恵である酸素、それを貯蔵するための酸素ボンベのみを加工し、阪神淡路大震災復興の象徴花である「ひまわり」に姿を変え自然と呼応する、というコンセプトの作品である。また神戸港開港から150年を、歴史の年号として1本ずつ酸素ボンベに印字もした。
今回の展示では、その150本の作品から年号「1995」「2011」と、新たに制作した「2020」の3本にスポットをあてた。この年号に起こった天災、そして未曾有の事態は、自然の脅威を思い知らされた記憶に新しい年である。
しかしながら去年の天災は、まだ渦中である。このシンボリックな時期に展覧会をする意義を深く考え、展示に込め、発表できた事に感謝します。
年号「2021」は人災とならない事を祈りつつ、同じ状態はいつまでも続かないという無常を信じたいと思う。
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