コロナ禍が三年を経過しました。
ウイルス感染という目に見えない災禍に、我々はマスクで対しました。そうして今まで目にしたことのない異様な光景が繰り広げられることになったのです。
その、マスクからは、さまざまな概念やメタファーが紡がれていきます。もちろん、感染を防ぐために口や鼻を『おおう』ことには、遮断という働きや意味があるのですが、思い巡らせば、さらに深く広い世界に導いてくれます。『おおう』ことで、『隠す』いや、『飾る』『表現する』へとさまざまな展開がありうるのです。
作品化には、ここ数年追求してきました、2次元平面のアルゴリズム描を基点にしたさまざまな3次元空間への拡張を道具建に、マスクの醸す意味深い世界を表現することに腐心しました。
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